仕訳|初心者必見!仕訳の基本解説

経理

今回は、帳簿の作成でとりわけ重要な「仕訳」(しわけ)について解説します。

この記事の内容としては

  • 仕訳の基本概要
  • 仕訳のルール
  • 借方と貸方
  • 実際の取引からの例題

などの各項目について、深掘りしていきます!

仕訳の基本

言葉で「しわけ」と聞くと「仕分け」の方が思い浮かぶかもしれませんが、帳簿を作成するときに使う「しわけ」は、漢字では「仕訳」と書きます。

配送業者さんが配達の荷物を大きさや配送地区ごとに分類するときに使う言葉が「仕分け」で、経理担当が帳簿に記録するために日常取引で発生する数字を分類するときに使う言葉が「仕訳」です。

どちらも「分類」するという方法は同じですが、その内容は大きく異なります。

「仕訳」っていうのは、会社(事業)で日々発生する取引を「数字」に変換して、それを帳簿の適切な箇所に分類するために用いられる方法・テクニックです。

仕訳のポイント 勘定科目を覚える

仕訳をするときに「勘定科目」(かんじょうかもく)とよばれ取引を表す専門的な用語があります。

勘定科目をまず覚えることが重要ポイントその1です。

仕訳のポイント 振り分けルールを覚える

次に重要なポイントが仕訳の振り分けルールです。

振り分けるためにまず覚えることは「借方」(かりかた)と「貸方」(かしかた)という考え方です。この借方・貸方が、仕訳において最も重要なポイントです。「借方」「貸方」を制する者が「仕訳」を制します!借方と貸方が理解できれば仕訳はかんたんに解決します。

仕訳では日常取引を、2つ(または2つ以上)の側面から記録します。そしてその2つは、帳簿上で見た時に必ず「左」か「右」のどちらかに位置します。

借方・貸方はその位置関係を意味しています。

「借方」➡「左」

「貸方」➡「右」

まずこの位置関係を暗記しましょう。この位置関係が仕訳において最も重要なルールです。

借方・貸方の位置関係

では、具体的に勘定科目を振り分けるための基本ルールを説明します。

向かって左側に配置されるのが「借方」(かりかた)

向かって右側に配置されるのが「貸方」(かしかた)

フリガナに注目してください。

かりかた と かしかた このフリガナで異なっている箇所は「」と「」の部分です。では「」と「」だけ書いてみます。

★「」は、筆が最後左の方に流れて書き終わります ⇒ 左側です。

★「」は、筆が最後右の方に流れて書き終わります ⇒ 右側です。

え!?そんな覚え方?と思ったあなた、じつはこの覚え方、簿記を習うと必ずと言っていいほど使われる定番の覚え方でなのです。これが一番覚えやすく、何より、万が一忘れたときに「思い出しやすい」のです。

借方・貸方の左・右はこのように覚えましょう。

そして勘定科目にはそれぞれ所属する属性があり、その属性に基づいてさらに詳しく振り分けます。勘定科目の属性は大きく下記の5つに分けられます。

  • 資産
  • 負債
  • 資本(=純資産)
  • 収益
  • 費用

以上5分類です。そして、それぞれの分類には下記のとおり位置関係とルールが存在しています。そのルールを一覧表にしたものが下の図です。借方と貸方へ振り分けて仕訳するためのベースとなる超重要なルールですから丸暗記しましょう。

仕訳のポイント とにかくやってみる

仕訳を覚えるために必要なことは、とにかく仕訳をやってみることです。実際にかんたんな例を用いてやってみましょう。勘定科目の分類と合わせて確認してください。

① 売上金 100,000円 現金で受け取り
② 電気代  5,000円 現金で支払い(水道光熱費
③ 電話代  15,000円 現金で支払い(通信費
④ 保険代  10,000円 現金で支払い(保険料
⑤ 貯 蓄  20,000円 現金を普通預金へ預入

まず、①~⑤の中にある「勘定科目」だけ抜き出します。使われている勘定科目は

  • 売上
  • 現金
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 保険料
  • 普通預金

以上の6個です。では次に「勘定科目の5分類ルール」に基づいて6個を分類します。

資産科目 ⇒ 現金普通預金
負債科目 ⇒ 該当なし
純資産科目 ⇒ 該当なし
費用科目 ⇒ 水道光熱費通信費保険料
収益科目 ⇒ 売上

上記のように分類できました。そして「仕訳の振り分けルール」に基づいて「左」「右」に割り振ります。①から順番に見ていきましょう。

売上金 100,000円 現金で受取

この取引では、売上が発生して、現金が増えました。

売上(収益)発生 ⇒ 貸方(右側)

現金(資産)増加 ⇒ 借方(左側)

仕訳にすると…

(借方)現金 / (貸方)売上高  100,000円

②電気代 5,000円 現金で支払(水道光熱費

この取引では、電気代(水道光熱費という費用)が発生して、現金が減りました。

水道光熱費(費用)発生 ⇒ 借方(左側)

現金(資産)減少 ⇒ 貸方(右側)

仕訳にすると…

(借方)水道光熱費 / (貸方)現金  5,000円

③電話代 15,000円 現金で支払(通信費

この取引では、電話代(通信費という費用)が発生して、現金が減りました。

通信費(費用)発生 ⇒ 借方(左側)

現金(資産)減少 ⇒ 貸方(右側)

仕訳にすると…

(借方)通信費 / (貸方)現金  15,000円

④保険代 10,000円 現金で支払(保険料

この取引では、保険代(保険料という費用)が発生して、現金が減りました。

保険料(費用)発生 ⇒ 借方(左側)

現金(資産)減少 ⇒ 貸方(右側)

仕訳にすると…

(借方)保険料 / (貸方)現金  10,000円

⑤貯 蓄 20,000円 現金を普通預金へ預入

この取引では、現金が減って普通預金が増えました。

現金(資産)減少 ⇒ 貸方(右側)

普通預金(資産)増加 ⇒ 借方(左側)

仕訳にすると…

(借方)現金 / (貸方)普通預金  20,000円

以上のようになります。仕訳だけまとめると下記の通りです。

①~⑤までの仕訳が「左」「右」に振り分けできました。

仕訳は、勘定科目の分類と、その分類をどの位置に配置するか、この2つのルールに当てはめることで完成します。


仕訳|まとめ

仕訳は昔から利用されているクラシックな技術ですが、会社の数字を表す書類の作成に欠かせない非常に重要なものです。

特に今回解説した「借方」と「貸方」を用いて帳簿を作成する方法(複式簿記)は多くの企業で一般的に広く利用されていますので、覚えておいて損はありません。

仕訳に必要なポイントは3つです。ご参考まで。

  • 勘定科目を覚える
  • 振り分けルールを覚える
  • とにかくやってみる