給料から差し引かれているもの解説|厚生年金保険料

総務

前回、給料から差し引かれている控除項目として

健康保険料をご紹介しましたが、今回はその関連つながりで

セットで覚えておくと何かと便利な「厚生年金保険料」について解説します。

特に、これから初めての給料を迎える新社会人のあなたに向けて、かんたんに解説していきます!

厚生年金保険料の金額の決め方

厚生年金保険料の毎月差し引かれている金額は、

あなたがもらっている給料の金額によって決定されます。

専門的な用語でいうと「報酬月額」(ほうしゅうげつがく)といいます。

勤めている会社からもらう給料からあなたの「報酬月額」を算定し

その金額に基づいて厚生年金保険料料額表という一覧表に当てはめて金額を算定します。

報酬月額に含まれるもの

報酬月額には、あなたの基本給や手当など給料として毎月もらっているいわゆる「通貨」で支払われているもののほかに、例えば通勤のために会社から支給されている「定期券」のような「現物」で支給されているものも含まれます。

ちなみに、通貨として支払われる代表的なものは

基本給、家族手当、住宅手当、役職手当、残業手当 等です。

厚生年金保険料額表

あなたの報酬月額が決定したあとは

「厚生年金保険料額表」を見て、その表にあなたの報酬月額を当てはめることで、毎月の給料から差し引かれている「厚生年金保険料」の金額を見つけることができます。

では実際に見てみましょう。

まずは料額表ですが、日本年金機構のホームページから確認することができますので、以下のリンクをご参照ください。

日本年金機構ホームページ 厚生年金保険料額表

保険料額表(平成29年9月分~)(厚生年金保険と協会けんぽ管掌の健康保険)より

厚生年金保険料額表はコチラ

一部抜粋させていただきますと

報酬月額が185,000円~195,000円の間の場合

「等級」➡ 13等級

「標準報酬月額」➡ 190,000円

そのまま横にスライドしてみてみると厚生年金の保険料が記載されています。

※185,000~195,000の間の報酬月額の人が全て「13等級」に含まれるので、この範囲の人は全員同じ保険料となります。

計算してみるとわかりますが、この範囲内の場合の「報酬報酬月額」190,000円に料率を掛けて保険料を算出します。

190,000円 × 18.300% = 34,770円 です

「全額」という欄に記載されている金額が「34,770円」これがあなたの厚生年金保険料です。

では「折半額」(せっぱんがく)という欄に記載されている「17,385円」って何?

折半額とは厚生年金保険料の「自己負担」額です!

折半(せっぱん)というのは「半分ずつに分ける」という事です。

「34,770円 ÷ 2 = 17,385円」です。

この折半額は、実際にあなたの給料から天引きされる金額

つまり厚生年金保険料の「自己負担」額です。

では残りの半分は?という事ですが

実は、残りの半分はあなたが勤める会社が負担しています。

つまり厚生年金保険料の「会社負担」額です。

前回紹介した「健康保険料」も同様です。

どちらも、会社負担が半分、自己負担が半分

両方合計するとあなたの保険料総額という計算になります。